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DIST.48 「アクセシビリティ はじめの一歩」参加レポート

フロントエンドエンジニア

阿部 萌夏

投稿日: 2025.05.01

更新日: 2025.07.29

  • フロントエンド
  • コミュニティ
  • イベントレポート

2025年4月25日(金)にDIST.48 「アクセシビリティ はじめの一歩」を開催しました。

この記事では、当日のセッションやパネルディスカッションの内容をご紹介します。スライドも掲載しているので、ぜひチェックしてみてください。

  • 「HTMLからはじめるアクセシビリティ」
    株式会社トルク CTO・デザインエンジニア 堀江 哲郎
  • 「視覚障害当事者のウェブアクセシビリティの困り事あるある」
    フリーランス D&Iコンサルタント・弱視 西川 隆之、弱視 布川 詩子、福祉相談員・全盲 黒澤 美花
  • 「アクセシビリティの社内浸透」
    フリー株式会社 デザインリサーチャー、アクセシビリティスペシャリスト 伊原 力也

HTMLからはじめるアクセシビリティ

「本当にタグを使い分ける必要はあるのか?」

アクセシビリティを考える上で、まず立ち返るべきなのがHTMLの基本です。今回のセッションでは「HTML Living Standard」をベースに、HTMLタグがアクセシビリティにどんな影響を与えるのか、丁寧に解説していただきました。

実際のコードを用いて、タグを適切に使った場合と使わなかった場合の違いを比較し、HTMLの重要性を学べました。詳細はスライドにまとめられていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

視覚障害当事者のウェブアクセシビリティの困り事あるある

日本には約30万人の視覚障害者がいると言われており、その見え方や必要とするサポートは人それぞれ異なります。今回のセッションでは、当事者の方から日常生活やWeb利用で感じるリアルな困りごとを伺いました。

スライドバナーの自動再生から抜け出せない、アプリのアップデートで読み上げ機能が使えなくなるなど、具体的な課題や困りごとなどが挙げられました。一方で、「Be My Eyes」などの支援アプリやスクリーンショットから文字を抽出するなど、日々工夫して問題を乗り越えられている様子も印象的でした。

「1人で完結できるような仕組みがもっと増えてほしい」

これは、登壇者である視覚障害当事者から寄せられた率直な願いのひとつです。他にも、支援技術のおかげでパソコンに触れる楽しさを知ったという声もあり、アクセシビリティがもたらす前向きな変化も実感できました。

アクセシビリティの社内浸透

このセッションでは、アクセシビリティが社内でなかなか定着しない現状の課題を出発点に、浸透のための具体的なアプローチが紹介されました。

実際の取り組み事例に基づく解説もあり、現場でどのように実践されているかを学ぶことができます。詳細はスライドにまとめられていますので、ぜひ参考にして、ご自身の職場でもアクセシビリティの推進に役立ててみてください。


以上、DIST.48 「アクセシビリティ はじめの一歩」の参加レポートでした。

過去の勉強会の動画はDISTの公式YouTubeチャンネルからいつでもご覧になれます。動画では資料だけでは伝わらない、スピーカーからの解説や実演シーンも見られます。オフラインの勉強会に抵抗を感じている方も、まずは動画から雰囲気を掴んでみてください。

DIST公式サイト:

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阿部 萌夏

フロントエンドエンジニア

北海道出身、2001年生まれ。専門学校を卒業後、フロントエンドエンジニアとして世路庵に入社。 普段業務で行っているSNS運用の経験も活かして、読んだときに絵が浮かぶような記事になるよう心がけていきたい。